澤藤統一郎の憲法日記

改憲への危機感から毎日書き続けています

「96条の会」発足と9条問題

本日、樋口陽一さんを会長とする「96条の会」の発起人が国会内で記者会見し会の発足をアピールした。「護憲・改憲の立場を超えて幅広く結集し、世論を喚起したい」との趣旨だという。

発起人は憲法学者を中心に36人とのことだが、9条改憲論者をまじえての96条改正批判の一点での結集。現時点で、これをどのように評価したら良いのだろうか。

昨日、日民協執行部会の意見交換で、安倍自民の「96条先行改憲論」が思惑外れとなっていることが話題となった。これに関して、「マスメディアは、9条改憲や集団的自衛権の解釈変更問題についてはものが言えない。96条だからものが言えるという側面を見落としてはならない」との見解があった。

いずれにせよ、96条先行の明文改憲の動きが鳴りをひそめたということは、取りあえずの焦点は解釈改憲問題になるだろうということ。焦点は96条から、再び9条問題へ。明文改憲への警戒は当然としても解釈改憲の動きをを注視しなけばならない。したがって、安保法制懇の論議が注目の的となる。そして、必ずしも火急のことではないとしても、安倍が明文改憲をあきらめることはない。そのときは、96条と9条改憲とがセットになった明文改憲提案となるだろう。そのことを見据えた運動が必要。そのように大方の意見の一致があった。

とはいえ、96条改憲問題は、おそらくはこれから何度もくり返し出て来る大きなテーマである。「96条の会」によるこの問題について世論への訴えには大きな意義がある。96条改憲の是非を考えることは、立憲主義を学ぶことであり、硬性憲法の由縁を学ぶことでもあるのだから。

当面は、96条改憲と9条改憲、そして解釈改憲としての集団的自衛権に関しての政府解釈変更問題を訴え続けなければならない。9条については、まず改憲しようという改憲勢力の意図を明確にすることが必要だ。そして9条改憲を許せば事態のどこがどう変わることになるのか。その2点が検討課題であり、世論への訴えのポイントであると思う。もっと具体的には、今ある自衛隊を、「専守防衛の原則のもと、自衛のため実力」という枠を超えた存在に変貌させることの是非が問われているのだ。

そのような問題の建て方であれば、「96条の会」の36人のほとんどは、9条明文改憲や解釈改憲問題についても意見を同じくすることができるのではないだろうか。

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  『命』
きょうはどこに行っているのか心配してたら
ひるすぎに、スズメの親子が帰ってきて、賑やかにお食事だ。
いないと心配だし、いるとチュンチュンうるさいし。
きょうは蚊がブンブンでてきてるから、遠慮しないで食べておくれ。
蚊の親は、金魚鉢だけじゃなくて、ちっちゃな水たまりでもお湿りでも、
夢中になって、必死になって卵を産んでいる。
どんなに金魚やスズメが食べても、ボウフラは沸きほうだい、蚊ははやけほうだい。
屋根の梁にはオオスズメバチが巣の土台を作り始めた。
去年は一抱えもある、まあるいボールのような巣をぶら下げて
黄色と黒のだんだら縞の制服着た用心棒がごろついて
近くを通るのがほんとに怖かったよ。
雪のような真っ白いウノハナに隠れた茂みの奥には
コガタスズメバチの母蜂がたったひとりで、
鶴首のとっくりのような奇妙な形の巣を作った。
偉い母さんだ、ひとりでずいぶんみごとな仕事っぷりだ。
ごめんよ、知らないで草刈りに入ったのだから、
そんなにカチカチと肩いからせて脅かさないでおくれ。
はやくはたらきバチを1000匹も育てて大家族を作りなさい。
みんなみんな大忙しだ。
(2013年5月23日)

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Published in 木曜日, 5月 23rd, 2013, at 22:53, and filed under 未分類.

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