「憲法こそ希望」 東京選挙区は弁護士の山添拓を
(2022年7月2日)
昨日の午後2時半。猛暑のさなかの本郷三丁目交差点。「山添拓来たる」のお誘いを受けて、街頭演説会の聴衆の一人となった。この日の都心の最高気温は37度、アスファルトの照り返しが熱い。コロナ禍再燃で、マスクも暑苦しい。それでも、聴衆の多くは「かねやすビル」の日陰で直射日光を避けた。候補者は照りつける陽射しの中での熱弁、およそ30分。終わったあとは、多数の聴取に駆け寄ってグータッチ。笑顔を作って写真に収まる。これはたいへんだ。若くなければできない難行。
本日の赤旗を見て、山添候補の昨日の遊説日程に驚いた。「朝5時半 山添氏懸命に 東京・調布」という小見出し。「早朝5時半に、地元の調布駅前に立って、宮本徹衆院議員とともに通勤途上の人たちにアピールし対話をひろげたあと、渋谷、港、千代田、文京、台東、荒川、足立、葛飾の各区をまわりました」というのだ。いやこれは本当に並大抵の苦労ではない。弁護士業務をやっていた方がずっと楽で涼しく身体によい。
山添候補のキャッチフレーズは、「憲法こそ希望」である。本郷三丁目交差点にも、「憲法こそ希望」と紺色に染め抜いた何枚かの横断幕。「憲法こそ希望」は、清々しくてよい。山添さんにピッタリだ。
「憲法」とは、平和であり、自由であり、平等であり、福祉である。そして、何よりも個人の尊厳ということである。この理念を実現していってこそ、この社会に展望が開ける。それが「希望」なのだ。無理にでも憲法を変え、憲法の理念を押し潰そうという陣営との対決点を一言で表す「憲法こそ希望」。出色のキャッチではないか。
山添演説は、幾つかのテーマに及んだ。
「憲法が希望。この言葉を掲げてきました。憲法審査会でも論戦を重ねてきました。今政治に必要なのは改憲ではありません。暮らしに平和に、憲法を徹底的に生かすことです。」
「今、物価は高騰し給料は上がりません。自公政権のもと20年以上給料が上がらなかったことを、政権担当者はどう考えているのでしょうか。
最賃は時給1500円を目指し引き上げます。1日8時間、月21日働けば、手取り約20万円。これが最低基準になれば、正規も非正規も給料の底上げにつながります。」「生活苦への即効薬は消費税の減税です。応能負担の原則に基づいて公平に所得を再分配するのが税制の基本。これに反する悪税が消費税ではありませんか。消費税引き下げが経済好循環の第一歩。今、多くの国で消費税減税が実施されています。」
「ところが、我が国では『財源はどうする』という声が上がって実現に至っていませんが、それはおかしい。政府自民党は厖大な軍事費増額を勝手に決めたようですが、財源など無視しているではありませんか。どうして、国民の福祉を増進するときにだけ、ことさらに『財源どうする』と言い出すのでしょうか」
「財源は十分です。アベノミクスで大もうけした大企業が内部留保をためています。これは本来賃金にまわるはずの原資。これ課税しても罰は当たりません。その財源で中小企業の賃上げを支援します。大企業が賃上げするならその分は課税しません。大企業も中小企業も給料が上がる政策です。給料を上げてこそ経済は好循環します。日本共産党を伸ばして実現しましょう。」
「この6年、世論と結んで政治を一歩一歩動かしてきました。「生涯で1億円にも及ぶ男女の賃金格差。ようやくその差別を見える化することまでは実現した。次は、この構造的な差別を無くすことが、ジェンダー平等のカギ」
「「#検察庁法改正案に抗議します」「#自粛と補償はセット」。みんなで声をあげ世論と国会論戦とを結びつければ、現在の国会の議席数での力関係を克服できます。今度は選挙で、国会の力関係そのものを変えましょう。」
「当落線上を激しく争っています。一人でも多くの人に党と私の姿を伝えて再選を勝ち取らせてください。憲法こそ希望。もう一度、私を国会で働かせてください。」
「当落線上で、6議席目を激しく争っています」が繰り返された。「『山添は大丈夫』という人は意外と多い。これを克服しなければ勝てない。隠れた『山添ファン』にも『山添は当落線上』ということを伝え、支持を伸ばしてもらうことが大切だ」との解説もあった。
あらためて思う。憲法という希望を失いたくはない。山添拓候補にこの希望を託したい。東京の有権者の皆様、ぜひご支持を。