「民主主義って何だ?!」「これだ!」ーブログ連載第900回に
昨日(16日)の夕刻は国会を取り囲む大群衆の中にいた。この群衆こそ主権者であるとの確信に支えられながら。19時30分、眼前で警官の制止にもかかわらずバリケードが決壊して、群衆の渦が国会正面の車道になだれ込む瞬間にも遭遇した。主権者の怒り、主権者の願い、主権者の祈りを肌で感じている。そして、この主権者の熱い思いと声は確実に議会に届いている。与党を怯ませ、野党を励ましている。
コールは明らかに2点に集中している。安倍政権打倒と強行採決阻止である。
「ア・ベ・ワ・ヤ・メ・ロ」「ア・ベ・ワ・ヤ・メ・ロ」「ア・ベ・ワ・ヤ・メ・ロ」…と、繰り返される。このコールに最も熱がはいる。「戦争やりたい首相はヤメロ」「安倍政権の暴走止めよう」「安倍退陣」…。そして、「強行採決絶対反対」「キョウコウ、ヤメロ」にも、ボルテージが上がる。そのほかに、定番となっている「憲法壊すな」「九条守れ」「戦争反対」「平和を守れ」…。
特筆すべきは、シールズのアイデアなのだろう。「民主主義って何だ?!」に、群衆が「これだ!!」と応じるコール。
「これ」とは、投票箱が閉まったあとも主権者が声を上げ続けること、為政者を縛り続けこと。重大な法案の審議を他人任せに傍観せず、あらゆる手段で意見を表明し続けることだ。このように国会を取り巻いて主権者の声を議員に届けることが、この現場にいる者の、「これこそ民主主義だ」という実感なのだ。
このコールは、つまりは主権者の声は、参議院の院内の議員の耳に直接届いているという。安倍にも中谷にも、鴻池にもということだ。マスコミの取材も次第にずぶ濡れの群衆の声に好意的になって、視聴者にその熱気を伝えている。声を上げることの効果は確実にあるのだ。
院内で政権や与党がどれだけ強権の発動ができるか、野党が院内でどれだけの抵抗ができるか、すべては国民主権者の動向次第だ。いま、強行採決反対の国民の声が澎湃と巻きおこっている。院内の動きは、この国民の意向の反映だ。
国会の状況について、野党議員がたびたび報告に登壇する。国会内外の一体感が醸成されている。群衆から野党議員に激励の声が飛ぶ拍手が湧き起こる。そのなかに、「しっかりやれ」「本当に最後まで採決阻止やる気があるのか」という叱声も飛ぶ。これも主権者の意思なのだ。
さあ、できるだけのことをしよう。
幸いにして私は、仕事の合間に国会まで出かけることができる。まずは、日程と体力が許す限り、国会周辺に出かけよう。歴史の瞬間をこの目でしっかりと見極め、見届けよう。
見届けるだけでなく、いまできることは何だろう。ブログやSNSを使える人は、ここで意見を表明しようではないか。「強行採決絶対反対」「安倍退陣」「憲法壊すな」「九条守れ」「戦争反対」「平和を守れ」「少しの時間でも国会に出かけよう」「意見を言おう。行動に立ち上がろう」…、という声を響き合わせよう。
電話がある。ファクスがある。憲法の命運に重大な局面だ。下記の自公4名の参院議員(安保特委員)に、電話とファクスを集中しよう。
鴻池祥肇(こうのいけよしただ)電話03-6550-1001 FAX03-3502-7009
佐藤正久(さとうまさひさ)電話03-6550-0705 FAX03-6551-0705
荒木清寛(あらききよひろ)電話03-6550-1115 FAX03-6551-1115
山口那津男(やまぐちなつお)電話03-6550-0806 FAX03-6551-0806
(2015年9月17日・連続900回)