澤藤統一郎の憲法日記

改憲への危機感から毎日書き続けています

総理へ忖度「ない閣府」? 実は圧力「かけ学園」。

圧力など一切ありません。はっきり申しあげておきます。昨日(5月29日)の参院本会議で申しあげたとおり、ワタクシが総理として「圧力を働いた」などということは一切ございません。常識でお考えください。一国の総理であるワタクシの口から、実は「ワタクシの腹心の友が理事長を務める学校法人「加計学園」が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、国家戦略特区諮問会議を主宰するワタクシ自身が圧力を働いて行政をねじ曲げました」などと告白できるはずがないじゃないですか。

新学部設立認可に至るいずれのプロセスも関係法令に基づき適切に実施しており、なんの問題もありません。もしあなたが、この経過を「不自然だ」とか、「透明性に欠ける」「説明責任が果たされていない」とか、あるいは何らかの忖度や圧力があったのではないかなどとお考えだとすれば、それはあなたの目の狂いによるものです。反日的な陰謀に乗せられて偏向しているのが原因と、自らを反省してください。偏向はいけません。すぐに糺さなくては。

とりわけ、突然に銓衡基準が変更されて加計学園一本に絞られたプロセスが不透明な疑惑と指摘されているようですが、疑惑があるというのなら、まずはちゃんとした証拠を出してくださいよ。ちゃんとした証拠も出さずに、圧力だの忖度だのというのは無責任じゃないですか。

あんな8枚の怪文書、ちゃんとした証拠にはなりませんよ。あんなもの。前川喜平・前文部科学事務次官の証言なんかダメですよ。あんな人。もっとちゃんとした証拠でなくっちゃ。文書なら作成名義と公印のはいった公文書。証言なら、在職中の人が職を掛けてお話しするのでなくては。辞めた人が、辞めたあと腹いせにしゃべったことなど信用できますか。それに、常に公正で偏向していないメディアとして知られている読売新聞が報じているとおり、いろいろ問題のある人ではありませんか。

「総理のご意向」とか、「官邸の最高レベルが言っていること」という、あの怪文書。文科省で真摯に調査をしたんですよ。でも、その結果、該当する文書の存在は確認できなかったと承知しています。誰がなんと言っても、確認できないものは、存在しないのです。あるものをないと言っているのではありません。ないものをないと言っているのです。黒は黒、青は青と言ったのですから、いったいどこに問題があるというのでしょうか。

ワタクシはですね、規制改革を全体としてスピード感を持って進めるよう常に指示してきたんですよ。規制緩和には必ず根強い抵抗勢力が存在します。既得権益にしがみついて、「労働者保護法制を守れ」とか、「消費者の権利を守れ」とか、食の安全が大切だ、危険な薬やサプリメントを取り締まれ、など言う輩が抵抗勢力ですよ。ワタクシは、これらの抵抗勢力と精一杯闘って、規制改革を推進しているんです。だから、そりゃ、「労働者の敵」、「消費者利益の敵」、「製薬企業やサプリメント業者の手先」、「大企業の走狗め」とワタクシの評判は悪いんです。

でも、規制緩和の推進に関しては、安倍内閣は決して抵抗勢力に屈することはありません。政局目当てで既得権益に妥協したり、抵抗勢力と手を結ぶようなことは決してしません。これからも、総理大臣であるワタクシが先頭に立って、内閣の総力を挙げてあらゆる岩盤規制に穴を開けて、企業利益擁護に徹した挑戦を続けていく決意です。そういう心意気で、ワタクシは、加計学園獣医学部設立認可の道を開いたのです。この場合の抵抗勢力って何か。もちろんワタクシに逆らう人々のことですよ。

これまでは獣医の人員過剰で、獣医学部設立の必要なしといわれていた岩盤規制でした。これをワタクシが骨を折って、ドリルで穴を開けたのです。長年の友人である同学園の理事長のために利益誘導を図ったのではないか、とは木を見て森を見ない類の近視眼的なものの見方。

ワタクシが大好きな、教育勅語にこうあります。「爾臣民…朋友相信シ(なんじしんみん、ほうゆうあいしんじ)」と。なんと言われようとも、ワタクシと腹心の友とが親友として、相信じて支え合い、お互いのために利益をはかり合っているのですから、これは美談ではありませんか。

今日(5月30日)になって、さらに報道がエスカレートしています。一番ひどいのが朝日新聞。

前川氏は、昨年9~10月に和泉洋人・首相補佐官と首相官邸に呼び出され、首相官邸の補佐官室で和泉氏と2人きりで複数回面会した。その際に、「総理は自分の口から言えないから、ワタクシが代わって言う」と言われたことをはっきり覚えている。「獣医学部新設を早く認めるよう求める趣旨だった」「『加計学園』という具体名は出なかったと記憶しているが、加計学園の件であると受けとめた」という記事。

なるほど、前川さんの証言は、内容が具体的で確かに臨場感があります。でも、一方の話だけを信じてはいけない。和泉洋人・首相補佐官は、ちゃんと「記録が残っておらず、確認できない」と言っているではありませんか。記録がなければ、事実もなかったということなのですよ。

お分かりでしょう。事実の認定は、歴史の見方と同じです。南京大虐殺も、従軍慰安婦強制連行も、あなた方は「あった」というが、ワタクシは「ない」と信じています。忖度も圧力も「ない」のですよ。だって、記録がない。ちゃんとした証拠もないんですもの。ちゃんとした、ワタクシが納得できる証拠がね。

だから、前川さんの国会での証言なんて絶対に認められるはずはない。表向きこそ、「国会が決めること」なんて言ったけど、本当はそんな余裕はない。必死に圧力をかけまくって、忖度させているところなのですよ。
(2017年5月30日)

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