澤藤統一郎の憲法日記

改憲への危機感から毎日書き続けています

関弁連「こども憲法川柳」入選作紹介

ご存じのとおり、弁護士会は弁護士法にもとづく公法人であり、全弁護士が会員となる強制加入団体である。どの国家機関からも統制を受けることのない自治組織であることを特徴としている。個別の弁護士は、その業務の遂行に関しては弁護士会からのみ指導監督を受け、最高裁からも官邸からも法務省からも容喙されることはない。全国に、52単位弁護士会があり、これを統括する日弁連がある。

余り知られていないが、単位会と日弁連との間に「中2階」の組織がある。通例「弁連」というようだが、全国8高裁の管轄内単位弁護士会の連合体である。

北から順次、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の各「弁護士会連合会」。その8弁連のうち最大の規模をもつのが、関東弁護士「会」連合会、略称「関弁連」である。東京高等裁判所管内13弁護士会によって構成されている。分かりにくいが、東京の三弁護士会(東京・第一東京・第二東京)と、神奈川県・埼玉・千葉県・茨城県・栃木県・群馬・山梨県・・長野県・新潟県・静岡県の各弁護士会の連合組織。

関弁連のホームページには、「関弁連に所属する弁護士の数は約2万人で,日本の弁護士の約60%が関弁連に属しています。」とある。

普段は目立たぬ関弁連だが、昨年(2017年)から「こども憲法川柳」の募集と入選作の発表を行っている。先日届いた「関弁連だより・2018年12月号」に、その入賞作品が発表されている。これがなかなかに面白いので、ご紹介したい。

(最優秀賞 1作品)

 改憲の前に議員よ開瞼(かいけん)を!   (山梨県 高校1年)

作品に込められた思い 「よく国会で、腕組みをしてうつむいて目を閉じている議員の方々をテレビで観ますが、憲法改正という国家の方向性を決める大事な議論をする時は、せめて目を開けていて欲しいという願いを込めました。」

(優秀賞 3作品)

 憲法を 知らないこわさに 気が付いて   (東京都 小学5年)

作品に込められた思い「知らないうちに憲法が変わっていって戦争にならないようにしなければならないと思って作りました。」

 校則に 子どもの人権 ありますか          (埼玉県 小学6年)
作品に込められた思い「進学予定の中学校の校則には理不尽
に思える内容が多かったので書きました。」

 無関心 私の未来 守れない                 (新潟県 高校3年)
作品に込められた思い「私達が、憲法について関心があると、もし憲法が変わるとなった場合、賛成や反対ができ、私達の求めるすばらしい未来になると思います。無関心で人任せだと、私達一人一人が納得いく日本はこないと思います。」

(佳作 5作品)
 分からない その一言で 終わらせない         (東京都中学3年)
(日本みんながしっかり憲法を理解して、考えてほしい。)

 憲法を みてみぬふりは いけんよ             (東京都中学3年)
(「いけん」はダメという意味と、「違憲」をかけました。)

 考えて 歴史と未未 つなぐ道                    (静岡県小学6年)
(時代の変化で新しいことを取り入れることも大事だけど、過去の経験と思いも忘れてはいけないという思い。)

 103の 先人の思い 変わらずに              (新潟県高校2年)
(憲法の改正はしてはいけない事だと思うので変わらずそのままつないでいきたい。)

 改正案 日本の未来 快晴か                      (山梨県高校1年)
(憲法9条の改正案が出されていてもし9条が改正された場合これからの日本の未来は本当に大丈夫なのが快晴になるのがという不安の思いを込めています。)

 

昨年(2017年)の第1回受賞作は、最優秀賞1点、優秀賞3点のほか、佳作13点となっている。

 考えろ 見るだけ聴くだけ もう終わり   (最優秀・群馬県 中3)

 軽はずみ 一字変換 戻せない              (優秀・群馬県 中3)
(これは、少し変えただけも、大きく変わってしまうことを表しています。)

 政治家よ 主権は国民 忘れるな      (優秀・東京都 中3)

 男女差別 憲法あっても 残ってる            (優秀・千葉県 高2)

佳作の中から、いくつかを

 改正は すればいいって もんじゃない

 憲法は 平和な募らしの 道しるべ

 国民の 2分の1が 決める国 (投票率の低さを指摘)

 伝えたい 世界に向けた 平和主義

なお、全句が憲法礼賛というわけではない。次の句も入選作。これもまた、結構ではないか。

 考えよう 時代に合った 憲法を

 我が国は 護憲で動けん 窮状だ

(2018年12月15日)

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