澤藤統一郎の憲法日記

改憲への危機感から毎日書き続けています

これが、法輪功を邪教と決め付ける根拠?

(2020年7月16日)
7月13日、当ブログに「法輪功を邪教として弾圧する、中国政府の言い分に耳を傾ける。」という記事を掲載した。

http://article9.jp/wordpress/?p=15223

この表題はいかにも弱い。「中国政府の言い分に耳を傾ける」ではなく、「中国政府を糾弾する」「弾劾する」がふさわしいかも知れない。少し遠慮しても、「中国政府の言い分を検証する」くらいが自然だろう。

しかし私の深層心理には、中国政府を不必要に「糾弾する」「弾劾する」と書きたくない「甘さ」がある。宗教弾圧を行っている中国政府を批判しながらのこの「甘さ」。誰かがこの「甘さ」を批判するかと思っていたら、その反対の側からの批判にぶつかった。「常軌を逸したアンチ中国」というのだ。bogus-simotukareという、ペンネームだけの匿名の人。いかにも世の中は広い。いろんな人がいるものだ。

私のブログには数多くの批判がある。「当たり障りのあることだけを書く」と宣言しているのだから、当然のことだ。多くの批判は、右の耳から入ってくる。なるほどと思わせられることはほとんどない。批判とは名ばかり、会話も意見交換も成り立たない罵詈雑言の類。

不思議なことだが、私が天皇について忌憚のない見解を述べると、天皇の神聖性を傷つけられたといたく怒る人がいる。天皇のご親戚でもない人が、天皇に代わって、私を批判しようというのだ。あるいは、アベ晋三に代わって、アベ批判に反批判を試みる人がいる。いずれも、右の方から聞こえる声で、反論する気にもならない。

左の耳からの批判には、そのような経験がない。ところが、今回初めて、「中国を批判すれば、反論を買って出る」人がいることを初めて知った。天皇やアベを叩くと、代わってものを言うのは、ネトウヨという人種であろう。中国を批判すると反論を買って出る人、これを何と呼ぶべきか。適切なネーミングはまだない。

それにしても、この中国贔屓は、いささか品位に欠ける。中国を応援するつもりで、実は中国を貶めているのではないか。その逆効果が、中国に「甘い」私には心配でならない。

タイトルから凄い。「澤藤統一郎の『常軌を逸したアンチ中国』を嗤う」というのだ。ふーん、私は「単なるアンチ中国」ではなく、「常軌を逸したアンチ中国」なんだ。だから、「嗤われて」いるのだ。そして、私(澤藤)には「心底呆れざるを得ません。」という。「人権擁護を目的とする弁護士として「反中国」で法輪功擁護に暴走するとは、澤藤氏は恥ずかしくないのか」。「澤藤氏は『反中国』で頭が狂ってしまった典型例」。「澤藤氏の知人、友人が『お前の法輪功認識は間違ってる!』ときっちりダメ出しすべきでしょう。」「まあ、それでもそうした苦言や批判を無視するバカが澤藤氏なのかもしれませんし、もはや澤藤氏の周囲には『まともな人間はいない』のかもしれませんが。

私は、「アンチ中国」に徹することができない「甘い」立場から、中国のために、この贔屓の引き倒しの存在を嘆かざるをえない。親中国の立場の人物は、このような言葉遣いしかできない人たちで占められているのか。匿名性に隠れて卑怯な言辞を弄することにおいてネトウヨ並み。とうてい、常識的な話が通じる相手ではない。そう思われてしかるべきであろう。朱は交われば赤くなる、この人だけでなく中国まで貶められた印象をもたれることになる。

この人(bogus-simotukare氏)の私に対する批判の「論理」展開は、批判の対象を歪めておいて、勝手に作りあげ決めつけた幻覚を攻撃しているに過ぎない。反論も空しいが、一点だけ申し上げておきたい。

私にとって、法輪功が真に「邪教」であるか否かはさしたる問題ではない。確たる論拠を示すことなく、法輪功を「邪教」と決めつけて弾圧を正当化している中国政府の姿勢を問題にしているのだ。国家は、国民の精神的自由に介入してはならないのだから。

ところがこの人は、法輪功を「邪教」だと断定する。だから、中国政府が取り締まるのは当然だというのだが、そう言うには、覚悟をもって「邪教」を定義し、その定義に該当する根拠を示さなければならない。

ところが、この人の法輪功を「邪教」と断じる根拠は、法輪功が次の4点を主張しているからだという。

◆進化論は間違ってる(エセ科学)
◆法輪功を信じれば末期ガンなど近代医学でも治らない病気も治る(エセ科学)
◆LGBTは精神病。法輪功を信じれば直る(LGBT差別&エセ科学)
◆フェミニズムは共産主義の陰謀。女性は男性に従うのが当たり前(女性差別)

これではお話しにならない。宗教に「エセ科学」というレッテル貼を張って国家による取締りを正当化するなど、とんでもない話。本当に、こんな理由で中国政府が法輪功を取り締まっているとしたら、たいへんな強権国家、弾圧国家というほかはない。

「◆進化論は間違ってる」という思想も信念も信仰も自由である。これをもって取締りも弾圧もあってはならない。聖書を読み信じている人も、古事記を信じている神社も、信仰は自由でなくてはならない。「◆法輪功を信じれば末期ガンなど近代医学でも治らない病気も治る」という信仰も自由である。世の御利益信仰は大同小異このようなことを言っている。いちいち、取り締まるようなことは許されない。「◆LGBTは精神病。法輪功を信じれば直る」「◆フェミニズムは共産主義の陰謀。女性は男性に従うのが当たり前」いずれも、思想も信仰も自由なのだ。人は多様に生きてよい。国家が、「正しい思想」「邪悪な宗教」を決めてはならない。当たり前のことだ。

私は、法輪功についての知識はない。知ろうという意欲もない。ただ、中国政府が、大使館のホームページに記載した、あの程度の理由で宗教弾圧をすることはけっして許されないと言いたいのだ。そして、そんなことをしている中国政府を嘆かざるをえない。

はからずも、bogus-simotukareの立論は、私に、中国政府の誤りについて重ねて確信を与えてくれた。感謝しなければならない。以下に、同氏の文章の全文を掲載させていただく。

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澤藤統一郎の「常軌を逸したアンチ中国」を嗤う(2020年7/15日分)(副題:法輪功は間違いなく邪教ですよ!、澤藤さん)

澤藤氏に反論、批判を加えようと思ったのですがコメント欄が無いというのにまず呆れますね。
仮にも「弁護士」「市民活動家」でありながら、読者と対話しようという意思が全くないのが澤藤氏のようです。
まあリベラル21もそうですが、日本の「自称リベラル、自称左派」の一部(澤藤氏や阿部治平)には心底呆れざるを得ません。
「詳細な引用はしませんが」ここで澤藤氏の書いてる文章「中国は香港やウイグルで酷い人権弾圧をしている。だから法輪功摘発も不当な弾圧で、法輪功は邪教では無く何一つ問題が無い宗教かもしれない(俺の要約)」は「米国は間違ってる、だからソ連が100パー正しい」「中国は間違ってる。だから解放前チベットに問題は無い、100パー正しい」「日本警察には問題がある。だからオウム真理教には問題は無い、オウムは犯罪などやってない」「近代医学には限界がある。だから代替医療は正しい」レベルの与太でしかありません。
しかも澤藤氏が「法輪功は邪教では無い」と断言できず「かもしれない」としているところはあまりにも姑息でしょう。彼も「法輪功は邪教では無い」と断言する勇気は無いようですが、ならばこんな駄文は最初から書くべきでは無い。
なお、お断りしておきますがここで俺が指摘しているのは「法輪功は邪教だ」ということにすぎません。暴力団や極左過激派であろうとも違法捜査が許されないのと同様、法輪功が邪教だろうとどんな捜査が許されるわけではありません。それでは例えば『ダーティーハリー』第1話の世界になってしまいます。
『ダーティーハリー』第1話ではハリーが拷問で吐かせ、自白によって、彼が拉致し殺害したと思われる少女の遺体まで見つかった容疑者は「マジの快楽殺人鬼」であり、「ハリーの違法捜査」を理由に釈放された後で、性懲りも無く快楽殺人に走り、犯行に及んでるところをハリーに射殺されますが、それは「だからハリーが拷問で自白させても問題ない、釈放などさせるべきでは無かった」つう話では無いわけです(娯楽映画である『ダーティーハリー』ではハリーが英雄として描かれますが)。
中国の法輪功摘発も同様であり、「法輪功が邪教である」以上、取り締まりは当然ですが、それが「違法捜査になってないか」どうかはまた別問題です。
しかしよりにもよって大紀元時報 | グローバルニュースや明慧日本語版などの系列メディアで

◆進化論は間違ってる(エセ科学)
◆法輪功を信じれば末期ガンなど近代医学でも治らない病気も治る(エセ科学)
◆LGBTは精神病。法輪功を信じれば直る(LGBT差別&エセ科学)
◆フェミニズムは共産主義の陰謀。女性は男性に従うのが当たり前(女性差別)

などのデマ、ヘイトスピーチを垂れ流す法輪功を「擁護するかのような文章を書き飛ばす」とはねえ。これらの法輪功の問題点については拙記事で批判したことがありますのでお読み頂ければ幸いです。
人権擁護を目的とする弁護士として「反中国」で法輪功擁護に暴走するとは、澤藤氏は恥ずかしくないのか。
さすがに法輪功のこうしたデマ、ヘイトを「自称・リベラル」澤藤氏が支持してるとも思いませんが、「弁護士でも何でも一介のサラリーマンにすぎない」俺ですら大紀元時報 | グローバルニュースや明慧日本語版をチェックして気づくこと(法輪功のデマやヘイト)を澤藤氏が「調べなかった」「気づかなかった」と言うならお粗末すぎて話になりません。
「法輪功の問題点にすら気づかない澤藤に弁護を頼んだら、勝手な思い込みで勝てる裁判も負けるんじゃ無いか」という恐怖感を俺なら感じますね。何せ「中国への反感」から法輪功のデマ、ヘイトに気づかないわけですから。
それともまさかとは思いますが、こうした法輪功のデマ、ヘイト体質を知りながらこんな駄文を書き飛ばしたのが澤藤氏なのか?
いずれにせよ澤藤氏は「反中国」で頭が狂ってしまった典型例ですね(阿部治平などもそうですが)。澤藤氏の知人、友人が「お前の法輪功認識は間違ってる!」ときっちりダメ出しすべきでしょう。まあ、それでもそうした苦言や批判を無視するバカが澤藤氏なのかもしれませんし、もはや澤藤氏の周囲には「まともな人間はいない」のかもしれませんが。

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Published in 金曜日, 7月 17th, 2020, at 00:43, and filed under 中国.

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