澤藤統一郎の憲法日記

改憲への危機感から毎日書き続けています

あなたも「北星学園・電凸業務妨害事件」の告発人になってください

昨日(12月20日)、「負けるな北星!の会」が、札幌市内でシンポジウム「報道の自由、大学の自治を考える~北星問題の根底にあるもの」を開催した。大学関係者や弁護士だけでなく、市民参加者350名を得て盛会だったとのこと。

この集会では植村隆さんが、「慰安婦捏造」という事実無根の批判に反論の報告を行った。週刊金曜日・月刊創・世界・東京新聞・ニューヨークタイムズ・文芸春秋と、ようやく植村さん側の理路整然たる主張が出揃ったところである。これに加えての、公開の集会での植村さん自身の発言はインパクトが大きい。

これまでの植村さんには、「目立つことをすれば、北星学園に迷惑を掛ける」という遠慮があったように見受けられる。しかし、北星が雇用継続の態度を明確にした今、北星とともに理不尽な脅迫や暴力と闘う以外に道はない。毅然とした姿勢の北星学園と植村さん、その両者に対して精一杯の支援を継続したい。

私たち支援の弁護士は、11月7日北星学園に対する2通の脅迫状発送者を威力業務妨害で札幌地検に告発した。この告発の効果には大きいものがあったと報告を受けている。しかし、これで学園の業務への妨害がなくなったわけではない。業務妨害行為を掣肘して学園の平穏を取り戻すために、引き続く法的措置が必要と考えざるをえない。思いを同じくする人たちが、インターネットにおける北星バッシングの酷さに憤って告発を企図し、私たち弁護士がこれに呼応して代理人を買って出た。

被告発人は本名や住所は不詳だが、「たかすぎしんさく」と称する人物。告発事案は、同被告発人の北星学園に対する「電凸・ユーチューブ投稿」を「虚偽の風説を流布した」行為態様の「業務妨害」とするもの。

核になる告発人は他大学の教員を中心とした有志だが、告発人には多くの市民参加が望ましい。元来が一人北星が受けている圧力を、市民が肩代わりして分散し分担しようという発想からの告発運動である。

緊急のことだが、このブログをお読みのあなたも、ぜひ告発人として委任状を提出していただけないだろうか。
下記の「負けるな北星!の会」ホームページに、「告発人に賛同のお願い」「委任状」と「告発状(案)」が掲載されている。「告発人に賛同のお願い」をよくお読みの上、プリントアウトした委任状に署名捺印して掲記の「送り先」に郵送をお願いしたい。

http://makerunakai.blogspot.jp/2014/12/blog-post_16.html

「電凸告発委任のお願い」の内容要旨は以下のとおり。
「電話とネットを使って北星学園大学を攻撃した「たかすぎしんさく」と称する人物を告発する、そのための「委任」のお願いです。その告発人から委任を受けて弁護士が責任を引き受けて、札幌地検に告発することになります。
その目的は大きく次の2点です。
(1) 北星学園大学の負担を分散して軽減すること
(2) 跳梁するネット右翼の言論に対抗すること
賛同される方は、委任状に署名、押印して、その原本を指定の「送り先」まで郵送してください。」

告発人の名前は告発先の札幌地検には明示されるが、それ以外に公表されることはない。代理人弁護士は、道内外の弁護士で200人以上となる見通し。
一応の締め切りを12月24日到着までとするが、24日には間に合わなくなったとしてもお願いしたい。

なお、「たかすぎしんさく」の電凸ユーチューブは、電凸告発の予告をした途端に非公開となって、今は閲覧できない。どのような内容であったかは、告発状に詳細なのでこれをお読みいただきたい。

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この世には、表もあれば裏もある。日の当たるところで真っ当に暮らす者ばかりではなく、もっぱら陰でうごめく者もある。表の世界の論理で、裏の社会を批判するのは野暮というもの。表の世界の住人にとって、裏のできごとは見て見ぬふりをし、触らず関わらず、敬して遠ざくのが賢いやり方、それが謂わば常識となっている。

この常識は、裏の世界が裏だけで完結している限りにおいて妥当する。裏の世界が、その分を越えて表の世界に足を踏み入れるようになった途端に、裏の世界の「常識」は通用しなくなることを知らねばならない。裏の世界の言動も、表の陽の光を当てられれば、表の世界のマナーもルールもわきまえねばならないことを、裏の人間は骨身に沁みて学ばねばならない。

これまで関心なく無視してきたいわゆるネトウヨの世界。北星学園バッシング問題に関わったことから、無関係では済ませられなくなった。私を含む「電凸告発」弁護士グループに関するネトウヨ記事を仲間が抽出していくつも転送してくれた。典型は次のようなもの。

   この弁護士連中も犯罪者だな
  殺せ
 
  そもそもこの弁護士らの素性を公表せんかい!
  こういう告発をする弁護士には、
  日本国民がきゃつらを提訴することも可能だろう

  職件乱用でやりたい放題のアカ弁護士を訴えて
  弁護士資格を剥奪したれや!

  そうだ!この弁護士達を懲戒請求するのはどうよ?
  確か橋下も言っていたよな。
  不満があるなら弁護士に対して懲戒請求すれば良いってさ

匿名に隠れてしか発言のできない卑劣漢たちの放言である。自分は匿名性の防壁に隠れて他への攻撃を専らにすることを、卑怯、陰険、奸佞と言わねばならない。この自らの姿勢について恥じるところのないところが情けなく救いがない。

私の印象に過ぎないのかも知れないが、「右翼」には彼らなりの美学も正義感もあったはずではないか。とりわけ、弱者を痛めつけたり、卑怯未練に振る舞うことを恥とする倫理の感覚を持っていたのではないか。ネトウヨには、そのような倫理の持ち合わせはないのだろうか。とすれば、いったいネトウヨとは何なのだ。
(2014年12月21日)

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