韓国ピースツアー3日目。在韓被爆者の運動と、「THAAD」強行配備反対運。
2018年3月28日・水曜日。日本平和委員会が主催する「韓国ピース・ツアー『4.3事件』から70年」の旅の途上、韓国南部の大邱(テグ)を出発して陜川(ハプチョン)、星州(ソンジュ)を回る。今日のブログも出発前に東京で書いた「予定記事」。
このツアーの理念についての惹句はすごい。
「米軍基地反対・サード配備阻止、非核平和実現へ向けての連帯と日本軍『慰安婦』問題解決へ」というのだ。最前線で平和のために今、闘う人々との連帯。
本日が、一番盛り沢山の日。忙しそうだ。
早朝陸路慶尚南道の陜川(ハプチョン)へ。ここは、広島で被爆した多くの人々が住む町。かつて、この町から広島に渡った成功者があったという。この町の出身者の多くの人が、その伝手を頼って本土に渡り、広島に住んだ。そして、8月6日の悲劇に見舞われる。現在、在韓被爆者は2500人。その内600人が、ここハプチョンの居住者。「韓国の広島」の異名がある。
午前中はその町で、昨年(2017年)完成した原爆資料館の見学と被爆者救援・核廃絶に向けての運動団体との懇談が予定されている。
午後は「THAAD」配備が問題となっている星州(ソンジュ)へ。ここで、「THAAD」配備反対運動をしている住民と交流が予定されている。
星州(ソンジュ)は、伝統家屋が残る素朴な農村。朴槿恵政権の時代、そこに米軍の高高度迎撃ミサイルTHAADの配備が強行され、現在なお、反対運動が継続している。
なお、このツアーの「魅力とポイント」は、次のようにまとめられている。
1 北東アジアの非核平和実現へ向けて、「韓国の広島」と呼ばれるほど被爆者の多い場所で懇談・交流
2 日本軍占領下の実態と占領解放後の朝鮮統一を米軍が弾圧した「4・3事件」ゆかりの地をめぐる
3 日本軍「慰安婦」問題解決を前進させるための懇談
4 済州島の軍事基地建設を阻止する運動を継続する団体と交流・懇談
5 米軍の迎撃ミサイルシステム強行配備に反対する住民との交流・懇談
テーマは、反核・「4・3事件」・従軍慰安婦・基地反対・サード配備である。それぞれの問題の加害者は、日本の植民地主義・アメリカの帝国主義・そして韓国に残る軍国主義である。
夕刻陸路大邱へ戻り、大邱での2泊目となる(予定である)。
(2018年3月28日)