澤藤統一郎の憲法日記

改憲阻止の立場で10年間毎日書き続け、その後は時折に掲載しています。

有田芳生さんの統一教会に対する「対スラップ・反撃訴訟」。5月15日(木)午後の第1回口頭弁論傍聴と、閉廷後の報告集会にご参加ください。

(2025年5月11日)
  【統一教会スラップ・有田事件】に対する「反撃訴訟」の第1回口頭弁論期日は以下のとおり。
 日時 2025年5月15日 午後2時~
 場所 東京地裁103号法廷(地裁1階・一般傍聴席約90席)

 進行 原告 訴状・第1準備書面陳述 甲号証提出
    被告ら 答弁書陳述 乙号証・丙号証提出
    原告本人有田芳生意見陳述・原告代理人光前幸一訴状要約陳述
    被告代理人山地博貴意見陳述

 閉廷後、同日午後3時半〜

     裁判所の裏(東)側 弁護士会館5階502号室で報告集会
     
・有田さん挨拶、代理人解説、支援者発言
     ・前川喜平さん(元文化庁宗務課長) 記念講演


 統一教会は、日本テレビの報道番組「スッキリ」にコメンテータとして出演した有田芳生さんの8秒間の発言を同教団に対する名誉毀損と主張し、2200万円の損害賠償請求訴訟を起こした。

 有田さんだけでなく、併せて日本テレビも被告とした、明らかにテレビ番組における統一教会批判の言論萎縮を狙った典型的なスラップ訴訟である。

 このスラップ訴訟は、当然のことながら一審・二審とも統一教会の敗訴となった。東京高裁で控訴棄却の控訴審判決が言い渡されたのが2024年12月23日。いま、統一教会は最高裁に上告受理申立を行ってはいるが、逆転の可能性は微塵もない。

 この不当なスラップ訴訟による被害は大きい。有田さん本人の経済的・精神的被害もさることながら、メディアの言論の自由や、国民の知る権利が蹂躙されている。

 有田さんは、統一教会スラップの違法を明らかにし、言論の自由を守るために、攻守ところを変えた反撃訴訟に立ち上がった。本年1月23日、有田さんが原告になっての1100万円の損害賠償請求事件の訴訟を東京地裁に提起した。被告は、宗教法人統一教会だけではなく、スラップ提訴の意思決定をした法人の田中富廣会長、及び顧問の福本修也弁護士を加えた3名。社会に横行するスラップの違法を確認する判例を確立し、言論の自由・国民の知る権利擁護に寄与する判決を勝ち取りたい。

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