《私たちは、高市政権に白紙委任をしていない》《権力の腐敗と暴走を防ぐために高市政権の監視と批判を》
(2026年2月10日)
2月8日第51回総選挙の開票結果は衝撃だった。嗚呼、何という選挙だ。何という選挙結果だ。何という選挙民だ。これが民主主義か。これが戦後80年民主化の到達点か。最悪の事態に茫然。まるで悪夢だ。暗澹たる思い。元気が出ない。昨日は、一日憂鬱だった。
「大義なき唐突な解散」によって強行された「史上最短の選挙戦」を経ての「降り積もった雪の投票日」における開票結果だった。自民党316議席の大勝。しかも、その自民党は、「石破自民党」でも、「岸田自民党」でもなく、安倍後継を自任する、「禍々しき高市自民党」である。不吉で不穏な空気。この国が内在する危うさをくっきりと浮かびあがらせた。こいつは春から縁起が悪い。悪過ぎだ。
高市早苗とは、ズバリ「女装した家父長」(名言である)であって、女性の権利にもジェンダーギャップの解消にも関心はない。のみならず弱者への慮りにも欠けている。人権よりも国権を重んじ、強い軍事国家、強い経済の提唱者で、政権批判の放送の停波も辞さない強権の志向者でもある。その高市が率いる「高市自民党・高市政権」とは、自民党守旧派が党を乗っ取って最悪の自民党を形成し、その最悪自民党が国政を席捲している最悪の危険な図式なのだ。
衆院の3分の2の議席を確保した「高市自民党・高市政権」が確実にやろうとしていることは、軍備拡張・防衛増税であり、非核三原則の見直しであり、武器輸出解禁であり、スパイ防止法制定であり、国旗損壊罪の制定である。そして、与党・政府一体となっての「改憲・壊憲」にほかならない。労働法制の改悪も進むことになろう。重苦しい空気の時代を覚悟しなければならない。
一方、決してやろうとしないのは、選択的夫婦別姓制度の創設であり、同性婚の承認であり、「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性」尊重の深化である。自由で明るい時代はしばらく来ない。
この「高市自民党」に316議席を与えたのは有権者である。この国が内在する危うさの第一は、民主主義の未熟さなのだ。完全な政治制度はあり得ないにせよ、「代議制民主主義」は、他のいかなるものよりも「よりマシな統治制度」とされてきた。その試行錯誤によって、主権者は学びを重ね次第に賢明になってゆくものとされてきた。しかし、この度の選挙結果はなんたることだ。その遅々たる歩みを嘆かざるを得ない。
1925年普通選挙の実施から100年を過ぎた。もっとも、1945年までの20年間は、民主主義という言葉も憚られた天皇主権の時代。帝国議会は天皇の「協賛」機関に過ぎず、選挙は「貴衆両院」の一院だけのものであった。普通選挙は、天皇制を支える外形的立憲主義の小道具に過ぎず、選挙権者は男性に限られてもいた。
1945年の敗戦を経て、民主主義の時代が到来した。衆参両院からなる国会が唯一の立法機関となり、女性参政権も実現した。選挙は、名実ともに民主主義の基軸をなすものとなった。主権者の意思を以て権力を構成し、権力の運営に主権者の意思を反映する手続の根幹となった。しかし、その選挙が高市政権を生み出した。選挙が、人権や民主主義の抑圧者を選び、圧倒的多数の選挙民の利益に敵対する政権を作っているのだ。
フーチンもトランプも、選挙によって政権を握った。ヒトラーもそうだった。選挙は独裁者を作りうる。高市も、後世、その一例と数えられる殊になるのかも知れない。
本日は、月に一度の「本郷湯島9条の会」による本郷三丁目交差点での街宣活動。いつにも増して、スピーチのボルテージが高い。私もマイクを握った。何人かの歩行者が立ち止まってこちらを向いて耳を傾けてくれた。終わりに拍手もあって、励まされた。
「いつまでもがっかりしてはおられません。空元気でも、声を出し、主権者としての意見表明を続けてまいりましょう。
なによりも、今言いたいのは、本日のプラスターに書き込まれているとおり、《私たちは、高市政権に白紙委任をしていない》ということ。私たちは、投票日一日だけの主権者ではありません。365日、毎日24時間、常に主権者です。次の選挙まで黙っているわけにはまいりません。最も大事な主権者の責務は、常に権力を監視し、権力批判を怠らないこと。今こそ、これを実行しなければなりません。
批判のない権力は、必ず腐敗し暴走します。高市内閣のような危険な政権であればなおさらのこと。暴走を止めるためには、主権者みんなが政権の一挙一動に目を光らせ、批判をすること。おべんちゃらを言うことには、なんの意味もありません。
幸い、我々には表現の自由があります。戦前、戦争が近づくにつれて、言論の自由も政治活動の自由も弾圧されました。こうして批判者がなくなった後に、戦争が始められました。そのような痛恨の歴史の教訓を噛みしめなければなりません。
戦前のキナくさい匂い芬々の高市政権です。その危険な動きを封じるよう力を合わせようではありませんか。」