澤藤統一郎の憲法日記

改憲阻止の立場で10年間毎日書き続け、その後は時折に掲載しています。

「統一教会スラップ・有田事件」の第1回期日は、5月16日(火)午後2時から

(2023年2月18日)
 旧統一教会が起こしたスラップは、今のところ5件。そのうちの1件が、ジャーナリスト有田芳生と日本テレビを被告とする「統一教会スラップ・有田事件」。係属裁判所は、東京地裁民事第7部合議B係(野村武範裁判長)である。

 その第1回口頭弁論期日が、次のとおりに決まった。

 5月16日(火)午後2時? 東京地裁103号法廷

 この日の法廷では、訴状・答弁書・準備書面の陳述だけでなく、被告本人の有田さんと、弁護団長の光前幸一弁護士が、意見陳述を行う。

 また、閉廷後の3時30分から報告集会(会場打診中)を予定している。この報告集会には、関連事件の当事者や弁護団、メディアにも参加を呼びかけ、大きな規模で行いたい。しかるべき記念講演も企画し、統一教会スラップとの共闘スタートの場とする予定。

 統一教会からのスラップに、いささかの萎縮も許されない。法廷内での攻勢的な訴訟の進行だけでなく、法廷外でも大いにメディアに訴え、統一教会スラップを糾弾する大きな世論を形成しなければならない。

 原告(統一教会)によるこの損害賠償請求の民事訴訟提起が、統一教会が自らに対する批判の言論の萎縮を意図した不当なスラップであることはあまりに明白である。原告(統一教会)代理人は、「紀藤(ミヤネ屋)事件」の第1回法廷で、「旧統一教会に対する多くの名誉毀損言論の中から、吟味して提訴したのが5件の訴訟になった。だから、全ての提訴はスラップ訴訟ではない」との趣旨を述べたという。

 これは、DHCスラップでも耳にした弁明である。「5件を吟味して選定した」という代理人弁護士の責任は大きい。

 まずは迅速に訴訟を進行させ、一刻も早く勝訴判決を獲得しなければならない。それが、被告とされた有田さんのためであるだけではなく、民主主義の基礎である表現の自由が要求するところでもある。事前の裁判所と当事者の打ち合わせでは、両被告(有田・日テレ)が2月27日(月)までに答弁書を提出、それに対する原告(統一教会)の反論の提出を経て、第1回期日を迎えることになる。

 ところで、いずれも旧統一教会が原告となって起こした「統一教会スラップ」は、下記の5件である。

 被告 紀藤正樹・讀賣テレビ (請求額2200万円)9月29日提訴
 被告 本村健太郎・讀賣テレビ(請求額2200万円)9月29日提訴
 被告 八代英輝・TBSテレビ(請求額2200万円)9月29日提訴
 被告 紀藤正樹・TBSラジオ(請求額1100万円)10月27日提訴
 被告 有田芳生・日本テレビ (請求額2200万円)10月27日提訴

 有田弁護団は、他の関連全事件の被告らに連携を呼び掛けることとしている。実務的には情報と法的知見を交換しながら、協力して不当な勢力の不当訴訟と闘い、全事件を完全勝利としたい。有田事件はその先陣を切ることになるだろう。


 皆様のご支援をお願いいたします。下記URLを開いてみてくざい。

 「有田芳生さんと共に旧統一教会のスラップ訴訟を闘う会」
 https://aritashien.wixsite.com/home

 《有田芳生さんと共に闘う会》に、ご支援のカンパをお願いします。
 https://article9.jp/wordpress/?p=20497

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