「法と民主主義」4月号の特集は、「維新の本質と問題点と危険性(仮)」
(2022年2月16日)
「法と民主主義」4月号(3月下旬発行)特集は維新問題となる。その特集の表題は、今のところ、「維新の問題点と危険性(仮題)」。
維新の問題点と危険性は、漠然ではあるが自明であろう。我々が、イメージする維新とは、橋下徹の粗暴な発言の数々、自治体職員や教員に対する異様なバッシング、保健所を筆頭とする公的設備や人員の削減、維新議員や関係者のスキャンダル、大阪都構想の重ねての失敗。そして、コロナ禍における雨ガッパとイソジン、その結果としての棄民と患者の自宅放置死亡事故…。
最近顕著になっているのは、自民党を右へ右へと牽引する役割。野党を分断させようという「ゆ党」ならではのたくらみ。何よりも、性急で乱暴な憲法改正の姿勢。
しかし、この危険な存在ではある維新というものの本質や正体がよくつかめない。なにゆえ、大阪でこれだけの地盤を築き、集票し得たのだろうか。どんな階層が、どんな理由で、いったいこの党のどんな面を魅力として支持したのだろうか。
そのうえで、万博、カジノ、コロナ対策、教育、福祉などの政策の実態を明らかにしてみたい。大阪の現場を中心に執筆陣がほぼそろった。研究者・弁護士・ジャーナリスト・労働運動の活動家など。これは豪華なラインナップ。この号、たくさん売ろう。大阪だけでなく、全国に。
論稿の表題(仮題)
1 維新とは何か。その支持層の分析。(研究者)
2 大阪府民、市民はなぜ維新を支持するのか。(ジャーナリスト)
※読売新聞との包括連携協定にも触れて。
3 大阪カジノ構想の問題点
4 大阪都構想の問題点とその後維新の動き
5 維新の地域経済政策の誤り【医療・教育・福祉】(研究者)
6 コロナ対策と維新の医療行政(大阪府職労)
7 維新による教育破壊(大教組)
8 法律家の大阪維新との闘い―この10年を振り返って(弁護士)
9 維新の労働組合攻撃に対する反撃(弁護士)
10 改憲勢力としての日本維新の会の危険性(弁護士)
11 国会の中の維新(ジャーナリスト)
ところで、友人宮武嶺氏のブログ。維新問題では、群を抜いた充実ぶり。
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/8ac639c19f019d1a39efcb0d1faa8ba3
その本日付記事の冒頭が次の一文。
【#維新に殺される】全国のコロナ死者数が過去最多の236人(2月15日)のうち日本最悪死者数の大阪府は42人。緊急事態宣言を出すはずの重症病床使用率40%を超えても維新の恥だと逃げる吉村氏は歴史上最悪の知事だ
10万人の人口に対するコロナ死者は、東京23・5人、神奈川15・7人、愛知県17・1人に対して、大阪府は37・5人。
このブログで言い続けていることですが、橋下府政以来の大阪の医療・保健・福祉・教育破壊と吉村・松井維新の無能無策の新自由主義政策のつけが、またも一気に出ているわけです。
松井大阪市長が代表で、吉村府知事が副代表という無能の象徴二人が幹部の日本維新の会がよく大きな顔をしていられると、その面の皮の厚さには橋下氏を含めて呆れかえるしかありません。
宮武さんは、【#維新に殺される】とハッシュタグを付けて発信しておられるようだ。最近、似たものをよく見かける。少し探したら、これだけ見つかった。
#吉村はんはよう殺っとる
#吉村洋文に殺される
#吉村と松井仕事でけへんねんしやる気ないねんから辞めたらええやんどんだけ市府民殺すねん博打ばっかり夢中で
#維新のままでは大阪が危ない
#維新に騙されるな
#維新は日本に必要ない政党
#維新は最悪の選択肢
#橋下徹は維新の関係者なのでTV出演は不偏不党に反します
#平熱パニックおじさん
#大石パニックおじさん
#吉村知事のコロナ失政
#吉村と松井を許すな
#吉村辞めろ
こんなツイートのやり取りもあった。
「大阪だけが(コロナ死者数)異常に多いのはなぜなんだろう。維新のせいにするのは簡単だが、行政だけでこんなに差は出るとは思えない。何が原因か分かれば予防にも役立つのだが。」
「いや「行政だけ」でこれだけ差が出るんだよ。検査、隔離、診断、入院、全ての過程に「行政」がかかわる。本当に、マジで、維新支持者は反省して。大阪の過大な死者数は全部あなたたちのせい。」
「ネオリベ自治体」という何とも的確な言葉も出て来る。ウーン、維新を批判する人々もこれほど分厚く存在するのだ。そして、その批判の言葉が鋭く的を射ている。