週刊誌ですら、これだけのことをやっている。もっと大規模に戦争法賛成議員の落選運動を展開しよう
昔、二条河原の落首が庶民の鬱憤を代弁した。
今、電車の中吊り広告がこれに代わっている。
週刊誌の中吊り広告に落首ほどの品格はなく、権勢・権力に抵抗の気概があるわけでもない。とはいえ、ときにその記事の見出しに目を瞠る。庶民の気分をよく表わすものとして中吊りは貴重だ。これを見れば記事の中身は推察できる。だから週刊誌本体を買う必要がない。買えば、損したと思うに決まっている。
本日発刊の「週刊文春」10月22日号の中吊りが読ませる。大小さまざまの見出しが躍って、10月7日発足の第3次安倍改造内閣に対する国民の評価が如実に表現されている。
ああ「一億総活躍」という名の的外れ
〈アベノミクス新三本の矢〉
■「デフレ脱却」もできないのにゴキゲン安倍総理のズレ加減
■徳岡孝夫「私らみたいな年寄りに活躍と言われても…」
■安倍ブレーンも認める「出生率1・80は難しい」
「19人総活躍内閣」は国民の模範ですよね
▼「パンツ泥棒」の常習犯! 高木毅 復興大臣
「いきなり家に押し入り二階の箪笥を開けて…」
▼新政権の目玉 河野太郎 脱原発はどうした?
▼紅の新大臣 丸川珠代がすがる「パワーストーン」
▼馳浩文科相 本誌だけが掴んだ献金疑惑!
入閣拒否 小泉進次郎「一人ぼっちの党内野党宣言」 常井健一
池上彰 「一億総動員」「一億火の玉」的発想は時代錯誤だ
安倍内閣に対する「いやーな感じ」が満載。庶民の気持ちをよく表している。
それだけでない。第2次安倍改造内閣の閣僚人事に瑕疵ありとして、高木毅復興大臣を「『パンツ泥棒』の常習犯!」と呼ぶ。これは穏やかでない。
週刊新潮のトップも大同小異。
やっぱり見落とされた〈新大臣〉「身体検査」の落第判定
・「下着ドロボー」が「大臣閣下」にご出世で「高木毅」〈復興相〉の資質
〈「安倍内閣」が踏んだ大型地雷!〉
・「暴力団」事務所に出入りの過去がある株成金の「森山裕」〈農水相〉
こちらは、復興相を「パンツ泥棒」ではなく「下着ドロボー」と呼ぶ。そして、「暴力団」事務所に出入りの農水相だ。
注目すべきは、週刊誌がそれぞれの「新大臣・身体検査」を実行して落第判定をしていることだ。国民総がかりで、戦争法賛成議員の「身体検査」を行おうではないか。まずは、来年7月の参議院議員選挙・地方区への立候補者だ。徹底した身体検査とその公表によって違憲立法加担議員を落選させよう。
この議員を対象として、ホームページに一覧表を掲載し、あらゆる公開情報を貼り付けていく。一つは、国会議員としての資質に問題ありとする情報の収集だ。「パンツ泥棒」や「暴力団」との交際、体罰容認などの類の言行録の集大成。これを誰もが閲覧可能なホームページに掲載して、アクセス数を増やす努力をしよう。
もう一つが、金の流れについての身体検査だ。保守政治家は金に汚い。叩けばきっとホコリが出て来る。政治資金収支報告書や政党交付金使途等報告書、選挙運動費用収支報告書、議員資産公開法にもとづく公開制度などにもとづくあらゆる公開資料を掲載する。公開期間切れとなったものについては情報公開請求をする。こうした公開資料を付き合わせ分析し、複数情報の整理によって問題点を洗い出そう。
資金の「入り」についても「出」についても、不当不正を徹底して追求し、あるいは公開質問状を発し、あるいは言論をもっての批判を加え、立件可能な事案があれば躊躇なく告発しよう。
週刊誌ですら、相当のことをやっている。多くの国民の知恵と力を結集すれば、自民・公明・次世代・元気・改革各党の違憲立法加担議員の追放をできないはずはない。
(2015年10月15日・連続928回)