朝日も、「内閣支持率最低」の報道。
昨日の毎日に続いて、本日(5月25日)の朝日新聞朝刊一面に、「内閣支持率29%、発足以来最低に」という同紙の世論調査報道。5月23、24日の内閣支持率は前回5月16、17日の調査結果と比較してこう変わった。わずか一週間の変化である。
支持率 33% ⇒ 29% (4%減)
不支持率 47% ⇒ 52% (5%増)
開差 ?14 → ?23%
この不支持率29%という数値は、「2012年12月に第2次安倍政権が発足して以来の最低」だという。
なお、NHKも5月15・16・17日に、全国の18歳以上を対象に月例の「RDD」方式の世論調査を行っている。これが丁度、朝日の前回調査(5月16・17日)と重なり、数値も近似している。4月と比較すると以下のとおり。次回6月中旬の世論調査に関心が集まることになる。
支持率 39% ⇒ 37% (2%減)
不支持率 38% ⇒ 45% (7%増)
開差 +1% → ?9%
さて、朝日の《内閣支持29%・不支持52%》、毎日の《内閣支持27%・不支持64%》の原因である。長年の、無為・無策・不誠実、国政私物化や不透明に対する国民の審判ではあるが、直近の大きな出来事としては、コロナ対応と、火事場泥棒的な黒川人事強行である。
アベ晋三大好きな「国難」というべき事態。無能なリーダーにとって、自分の存在を目立たせ求心力を高める絶好の機会。トランプとアベの肝胆相照らす二人が、ともに馬脚を現すに至っていることが興味深い。点の稼ぎ時に、大きく躓いたのだ。よほどの無能と言わざるを得ない。
PCRなどの検査体制の整備に対する政府の取り組みは「評価しない」が59%で、「評価する」は25%。経済的な打撃を受けた人や企業への支援策も「評価しない」は57%で、「評価する」は32%だった。ともに50?60代の評価が低く、7割前後が「評価しない」と答えた。
そして、黒川問題である。
黒川氏を定年延長させていたことについて、安倍首相の責任が「大きい」と答えた人は68%に達した。「それほどでもない」は24%。自民支持層でも52%が、首相の責任は「大きい」と答えた。
このまま、一直線にアベ政権崩壊という事態となれば、歴史に黒川弘務元検事長の偉大な功績が残ることになるだろう。
また、注目すべきは、「新型コロナの感染が拡大して以降、政治への関心が「高くなった」が48%、「低くなった」が4%だったこと(「変わらない」は48%)。「高くなった」は男性は39%で、女性は56%。関心が「高くなった」人に限ると、内閣支持率は24%だった。そして、新型コロナの感染再拡大を「心配している」が9割を超えている。アベ国政私物化政権に対する国民の批判は、到底おさまりそうにもない。
本日の緊急事態宣言解除のアベ会見。なんとも、白々しく嘘っぽい。あれでは、国民の信頼と共感を得ることができない。この人の不徳のいたすところ。支持率低下、不支持率大幅上昇も、むべなるかな。
(2020年5月25日)