選挙こそ主権者の願いを実現する機会 ー都議選の争点その11
本日の東京新聞は、さすがにローカル紙としての面目躍如。富士山世界遺産ではなく、「暮らしと人生 つながる一票」「都議戦きょう投開票」が一面トップ。社会面も、「この思い 一票に託す」とした有権者へのインタビュー記事。「この思い」として取りあげられた3テーマは、「待機高齢者への具体策創造を」「子どもの側から保育所考えて」「住民参加 重視する人に」というもの。高齢者福祉、子育て支援、そして原発問題を機とした住民の政治参加問題。
その中で、「保育所つくってネットワーク」の斉藤真里子さんの以下の発言が具体的な要求からのものとして印象的。
「都内でこの春、認可保育所に入れなかった待機児童は約2万人。アンケートを送付した候補242人中、回答をくれた113人の大半が認可保育所の増設に賛成なのに、各党の政策は『都独自の認証保育所の普及』『多様なサービス』『保育料格差の是正』…」「多くの母親が求めるのは、子どもを安心して預けられる施設を増やし、働きたい人が働ける環境。経済目線の規制緩和や競争は保育所になじまないと考えます」「子どもの側から考える人に投票します」
このような主権者としての要求の自覚が、政治を変えることにつながる。
もう一つ紹介したい。赤旗日曜版での俳優米倉斉加年さんの次の発言である。この人の発言はいつも敬意をもって読む。なんとものの分かった人だろうか。なんと行き届いたものの言い方だろうか。そして、なんのためらいもなく筋を通すさわやかな人なのだろうか。
「憲法は国家と権力のためにあるのではなく、私たちの人権と古里を守るためにある。いま多数〈権力〉を持つ安倍政権は、私たちを守る憲法の改定、9条破棄、そして原発再稼働ヘー直線です。
私は国民の大多数が戦争を容認し、軍国主義政権を支持した時代に育ちました。あの時代を忘れてはならない。真の民主主義は、弱者の声なき声に耳をかたむけるものです。少数をどう喝する多数は民主主義ではない。ファシズムです。
今回の都議選でも参院選でも、一番大切なのは、弱きもの、声なき声を大切にし、政治に生かす政党を選ぶことではないでしょうか。
私は、弱きものたちの立場に立ち、私たちの人権を守る日本共産党に期待します。」
(2013年6月23日)