澤藤統一郎の憲法日記

改憲阻止の立場で10年間毎日書き続け、その後は時折に掲載しています。

“カジノはあかん”とまっすぐ声を届ける「たつみコータロー」と日本共産党へのご支援を

(2022年6月28日)
 昨年の夏亡くなった次弟(明・元毎日新聞西部本社記者)は人の悪口を言わぬ性格だったが、「東京都民はアホや」と吐き捨てたことがある。石原慎太郎が都知事に当選したときのこと。「あんな差別に凝り固まった男に都民がなぜ票を入れる」。私が叱られたようだった。

 そして、もう一度。今度は「大阪府民は本当にアホや」と。このときはほとほと呆れた情けないという感じ。橋下徹が府知事に当選したときである。私も次弟も小学校の途中から高校卒業までは大阪府の住民だった。大阪で育ったと言ってよく、大阪に郷土愛らしきものを感じてもいる。その大阪の選挙民が、どうしてまたこんな訳の分からぬオポチュニストを持ち上げたのだろうか。

 いまや、都政に石原慎太郎の影は薄い。しかし、大阪は事情が異なる。橋下は去ったが、府・市政も、大阪の政治地図も、後継の維新というウルトラ右翼勢力に支配されているごとくである。不祥事を頻発し、アベ・スガ政権に擦り寄り、教員や職員イジメを積み重ねながらも、いま府民の多数派を形成している。これに較べると、大阪自民党がまともに見えるのだから、何をか言わんやである。

 いま維新をめぐる幾つかの論争テーマがあるが、カジノ誘致問題を避けて通れない。カジノとは博打である。その本質は、お互いに人の財産を奪い合うことである。暴力を手段として他人の財産を奪うことは強盗であり、欺罔を手段とするものは詐欺である。合意の上で、サイコロを振ってカネの遣り取りをすることは賭博罪に当たる。常習賭博は最高3年の懲役、賭場開張は5年の犯罪である。

 大阪の成長戦略として、賭場を開帳してその儲けを柱にしようというのが、維新の経済政策である。これに真っ向から反対しているのが日本共産党である。
 
 大阪地方区から出馬している共産党の候補者・たつみコータロー候補のホームページ「大阪にカジノはいらん ストップ!」にこうある。

https://www.jcp-osaka.jp/_

《人の不幸を踏み台に経済成長はあり得ない》
《首長の仕事は福祉の増進であって、博打の胴元ではない》

 これは、分かり易く、しかも本質を衝いている。博打とは、人の不幸を我が利益とする人倫にもとる行為である。必ず、人の不幸を生み出す。その不幸を踏み台にする経済成長も政策も政治もあり得ない。

 たつみ候補は「カジノを国に認定させないために、“カジノはあかん”とまっすぐ声を届ける私を勝ち抜かせてください」と連日訴えている。

 本日の赤旗は、こう報じている。

 「日本共産党の、たつみコータロー大阪選挙区候補は27日、大阪府豊中市の演説会で、森友事件を最初に告発した木村真・豊中市議(無所属)、大阪カジノに反対する市民の会代表の西澤信善・神戸大学名誉教授が応援演説しました。

 森友事件の発端となった小学校の建設予定地があった豊中市。たつみ氏が「私は国会でやり残したことがあります」と言うと、会場から即座に「森友」という声が上がりました。「当時の安倍首相への疑惑。事件解明を求めた裁判は1億円の賠償で強制終了させられた。国会で私に真相解明させてください。維新が進めるカジノ誘致も止めよう」との訴えに大きな拍手がわきました。

 木村氏は「私は無所属ですが、自分のニュース読者に、たつみさんをよろしくと電話かけをし、『共産党はあかんねん』という人にも食い下がってお願いしています。一人残らず、知人に声をかけきろう」と呼びかけました。

 西澤氏は「カジノ業者が大阪府民から年数千億円を巻き上げることが『経済効果』だと言われている。カジノを止めるには共産党の支持を伸ばすこと。たつみさんを国会に送り戻すことだ」と話しました。」

 泉下の弟に、「大阪府民は本当はアホじゃない。やっぱり賢いんだ」と言ってもらえる選挙結果を期待している。

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