澤藤統一郎の憲法日記

改憲阻止の立場で10年間毎日書き続け、その後は時折に掲載しています。

「国恥の日」に、「統一教会広告塔安倍」「統一教会ベッタリ晋三」の国葬を思う

(2022年9月1日)
 9月1日、私が名付けた「国恥の日」である。1923年9月1日発生の大震災にともなう混乱の中で、軍と警察に煽動された関東一円の民衆が朝鮮人と中国人を集団虐殺した。侵略戦争と並ぶ日本近代史の汚点であり、国恥というほかはない。

 しかもこの国は以後99年間、この痛ましい被害とおぞましい加害の実態を検証しようとしてこなかった。この態度も国恥である。そして今、被害者たちを追悼する心ある人びとの営みに、敢えて水を差そうというのがこの国の首都の知事・小池百合子なのだ。首都の選挙民は、いまだにこんな人物を選任している。このことこそが本当の国恥なのかも知れない。

 以上のことは、ぜひ下記の過去ログをご参照いただきたい。

https://article9.jp/wordpress/?p=17481
https://article9.jp/wordpress/?p=11012

 さて、もう一つの国恥である。政府は9月27日に安倍国葬を強行するという。私は国葬そのものに反対だが、今回の国葬に反対の理由として分かり易いのは「統一教会ベッタリ」で「統一教会広告塔」である安倍の国葬だからである。「ウソつき晋三」の国葬でもある。こんな人物を国葬とは、これこそ国恥ではないか。

 安倍晋三とは、反共という政治信条で統一教会とベッタリ結びついた恥ずべき政治家である。統一教会信者票をとりまとめこれを動かしていた男。統一教会や勝共連合の幹部とズブズブの関係にあった政治家。実は、こんな輩の長期政権を許していたこの国の民主主義の実態こそが真の恥である。

 それにしても、不可思議なのは岸田文雄という人物の頭の中。昨日の記者会見で「統一教会との絶縁宣言」をしたはず。「関係を断つことを党の基本方針とする」とまで言った。にもかかわらず、 「統一教会ベッタリ晋三」の国葬は強行するというのだ。恥ずかしくないのかね。  

 この国恥、いや安倍国葬の企画については内閣府のホームページで概略を把握できる。URLは以下のとおり。注目しなければならない。

https://www.cao.go.jp/kokusougi/kkusougi.html

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故安倍晋三の葬儀の執行について
令和4年7月22日
閣 議 決 定
1 葬儀は、国において行い、故安倍晋三国葬儀と称する。
2 葬儀に関する事務をつかさどらせるため、葬儀委員長、同副委員長及び同委員を置く。
葬儀委員長は内閣総理大臣とし、同副委員長及び同委員は内閣総理大臣が委嘱する。
3 葬儀は、令和4年9月27日(火)、日本武道館において行う。
4 葬儀のため必要な経費は、国費で支弁する

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故安倍晋三元総理の葬儀について
1.葬儀の主催者 国
2.葬儀の名称 故安倍晋三国葬儀
3.葬儀の日程 令和4年9月27日(火)
4.葬儀の場所 日本武道館
5.葬儀委員長 内閣総理大臣
6.葬儀形式 無宗教形式
7.葬儀の費用 国費

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「故安倍晋三国葬儀」実施概要
令和4年8月 31 日
故安倍晋三国葬儀
葬儀実行幹事会決定
1.日時・場所
・令和4年9月27日(火)午後2時開式
・日本武道館
2.参列者
・現・元三権の長、現・元国会議員、海外の要人、立法・行政・司法関係者、地方公共団体代表、各界代表 等
・最大で約6000人程度
・案内状については9月初から順次発送する。
3.一般献花
・9月27日午前10時から午後4時までの間、日本武道館外に設ける献花台において、一般献花を実施する。
・献花用の花は各自で用意いただく。
4.葬儀当日の会場周辺の立ち入り制限
・国葬儀当日は、日本武道館周辺について参列者以外の立ち入りを制限する

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故安倍晋三国葬儀の当日における弔意表明について
令和4年8月 31 日
葬 儀 委 員 長 決 定
故安倍晋三国葬儀の当日には、哀悼の意を表するため、各府省においては、弔旗を掲揚するとともに、葬儀中の一定時刻に黙とうすることとする。

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